木の香りとやさしさを生活に
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  • 木曽の木と作り手

 「木曽路はすべて山の中である」島崎藤村の「夜明け前」の一節にあるとおり、信州木曽は今もなお高樹齢の大木が生い茂る奥深い山々が連なる。日本の三大美林と言われる「木曽ひのき」は、建築材の最高級材として扱われ、古来より大切に育林されてきた。20年に一度行われる伊勢神宮内宮の遷宮の際には今も「木曽ひのき」が使われ、それに倣うように多くの神社仏閣では「木曽ひのき」を主材として建立されている。

木曽地方は江戸時代、徳川御三家のひとつ尾張藩が直轄して「木曽ひのき」を特別に保護した。「ひのき一本首ひとつ、枝一本腕一本」即ち「ひのきを一本伐採した者は斬首、枝を一本切り落としたものは、腕を切り落とす」という厳しい法律で庶民の伐採を御禁制とした。歴史上、斬首の刑になった者もおり、庶民は木曽の山々から木材を勝手に切り出すことはしなかった。

このようにして木曽の木々が育林された結果、恵まれた土壌と厳しい気候により多くの良質材が今も収穫されている。

良質な木材の産地には腕のいい木の職人が集まり、江戸時代から多くの木工製品が生産され続けている。職人は口々に言う「人の命はせいぜい70年か80年、その何倍もの長い間、風雨に耐えて生きてきた木に申し訳ないものは作らない」と。その信念が手間のかかる手仕事の人生を支えている。

 

  •  木曽の手仕事

 「使う人の手入れの方法が桶の寿命を決める。その寿命を永くするためにも技術の習得は一生の仕事」桶職人の仕事場に積まれた木材から、香りとともに熱気あふれる仕事が毎日続く。高樹齢の厳選された木材を「荒削り、木取り、組立て、仕上げ削り」と大切な工程は今もなお手仕事で仕上げる。ヤスリ仕上げが一般的になった桶づくりでも、頑なに鉋仕上げにこだわり続ける。「人の肌と木の肌は同じ。作り方や手入れの違いですぐに差が出なくても、手をかければかけてやるほど5年後、10年後の肌に違いがでる」

 職人の命である多くの道具を巧みに使い分ける骨太な手から滲み出る自信と迫力。伝手の技法を頑なに守る桶職人が作る「江戸びつ」には江戸時代から変わらない「用の美」とご飯の余分な水分を吸収して本来の旨味を引き出す力が兼ね備えられている。

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カタログ  pdf 山一総合カタログ VOL.6.pdf(3.23MB)

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