製品のこだわり

 

 

木曽のまな板

①木曽ひのき独特の弾力性は、包丁をリズミカルに弾き、また木の凹みキズも水の吸収によりある程度復元していきます。

②特殊接合により一枚板とまったく変わらない感覚でお使いいただけます。板目材しかない一枚板よりも特殊接合を施した柾目材の

接ぎ板の方が使いやすく、耐久性も高いのです。

③軽さを訴求した薄いまな板がかなり市販されていますが、山一のまな板は厚み30㎜です。この厚みであれば、

水の吸収と乾燥の繰り返しでも反ったり割れたりすることがないのです。

 

箍がない

「箍(タガ)が緩む、外れる」の語源となった箍がありません。したがって、桶を使用する際に消費者の方が最も悩みの種であった箍緩み・外れを100%解決した製品といえます。

桶の強度を保つために側板「榑(クレ)」の内部に、ステンレス製の金属線(径1.2mm)を箍の位置に2本貫通させてあります。その金属線を締め上げ、緩みのない丈夫な桶にしました。

 

木の肌

量産されている桶は、「バフ仕上げ」されています。木目方向ではなく、木目に垂直に布ヤスリで研磨をするため、木の表面を

荒らし、木肌のツヤをなくしてしまいます。そして耐水性のある木肌の特長も損なってしまうのです。

木肌のツヤを生かし耐水性を上げる鉋仕上げは、たくさんの工程がかかります。職人は言います「木の肌と人の肌はよく似ている。

手間隙をかけてやった肌はもちが違う」。山一の桶は江戸時代からの伝統技法「鉋仕上げ」で仕上げています

 

さわらの呼吸

江戸時代から「桶は木曽のさわらが一番」と言われています。さわらは福島県以南の国内にはたくさんの産地があります。

しかし「木曽さわら」だけが使われ続けているのです。木曽のさわらは高樹齢の木材があるだけでなく、

他の産地にはない独特の赤みがあり、耐酸性と耐水性に富んでいるのです。

職人はデータではなく、経験で適材がわかっていたのです。

 

お酒とタンニン

酒樽としてナラ材で鉄輪を箍とした洋樽、スギ材で竹輪を箍とした和樽があるように酒と木は相性の良いものです。

ナラとスギ、この両者に共通する点が一つだけあります。それは材中、特に赤身(芯材)に渋味である「タンニン酸」を含んでいるこ

と。酒の仕込み・醸造中に樽の榑に含まれるタンニン酸が、酒に微妙な味(芳香)を与えるのです。

スギ樽での貯蔵を経て、小分けにされたスギ樽で運ばれるうちに、酒に微妙な味を付与していく、この味・香りのことを

「木香(キガ)」と言います。(理工学社・木工諸職双書「曲物・箍物」成田壽一郎 著)

現在では日本人の好むヒノキにその材が変わっていき、スギとヒノキの両方が素材として枡が生産されています。

 

至福

日本人には木の風呂があり、浴槽に身を沈めるひとときが最高に至福の時と言われています。

現在では木風呂のある家は稀少になりましたが、浴用品は今も多くの方々に木製品が愛用され続けています。

木の肌触り、情緒あるあたたかみ、音、そして香り。山一が素材としているのは、

木曽産の檜(ヒノキ)と椹(サワラ)。檜には精油分が多く含まれ、独特な芳香があります。

椹は桶の最適材。その耐水性は檜に優ります。

 

 

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